マインドフルネス瞑想と脳のリソース配分

brainSIY

この記事は、Googleで開発された人材開発プログラム SIY (サーチ・インサイド・ユアセルフ)で学ぶ内容を解説したものです。

マインドフルネス瞑想が脳の機能にどのような影響を与えるのか、といった疑問にお答えします。

マインドフルネス瞑想が脳の機能を強化する

マインドフルネス瞑想が脳の機能を強化する、ということを示す実験をご紹介します。Google が開発した人材育成プログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ」でも紹介されている実験です。

これは、2007年にウィスコンシン大学で行われた実験です。1)Mental Training Affects Distribution of Limited Brain Resources

実験の概要

  • 次の2つのグループに実験に参加してもらいます。
    • グループA:
      • 17人の被験者に3か月の瞑想合宿に参加していただいて、毎日10-12時間の瞑想を実践していただきます。
      • 瞑想合宿参加前と参加後の2回、「注意のまばたきテスト」を受けていただきます。
    • グループB:
      • 比較対象のためのグループです。23人の被験者に1時間の瞑想クラスに参加していただきます。
      • グループA と同じ時期に2回、「注意のまばたきテスト」を受けていただきます。テスト前の1週間、毎日20分間の瞑想実践をしていただきます。
  • 「注意のまばたきテスト」
    • パソコンの画面で、15-19個の文字を早いスピードで次々に表示します。ほとんどはアルファベットの文字ですが、2つだけ数字が混じっています。その最初の数字 (T1) と2つ目の数字 (T2) を文字列の表示が終わった後、言っていただきます。
    • 最初の数字を認識して覚えるために脳のリソースが使われますが、この間は2つ目の数字が見えていても認識できません。この期間を「注意のまばたき(attention blink) 」と言います。

実験の結果

3か月の瞑想合宿参加者 (グループA) は、比較グループ(グループB) と比べると、2回目のテストの成績が大きく向上していました。

  • グループAでは17名中17人が1回目のテストと比べて、2回目のテストのほうが改善していました。
  • グループBでは、23名中改善したのは16名のみでした。

グループAの参加者のテスト中の脳波を検査したところ、グループBと比較して、最初の数字の認識に使われる脳のリソースが制限されているとのことです。これが「注意のまばたき」を短くし、2つ目の数字を読み取る能力の向上に貢献しているそうです。

実験からわかること

この実験から次のことがわかります。

  • マインドフルネス瞑想によって、脳の注意力に関するリソース配分の機能の強化が見られる。たとえば、「注意のまばたき」の時間が短くなっている。
  • マインドフルネス瞑想の実践の仕方によって、その効果は異なる。3か月の瞑想合宿に参加した人は、毎日20分の瞑想を1週間した人よりも、大きな効果がある。

脳の機能は少しずつ変わっていくわけですから、20分間の瞑想を毎日やることでも、一定の効果はあると思います。気持ちが落ち着いたり、ぐっすり眠れたり、集中力といった効果も次第に現れていくことでしょう。


Google で開発された人材育成プログラム SIY(サーチ・インサイドユアセルフ)は、

  • エモーショナル・インテリジェンスによる理論
  • 脳科学による裏付け
  • マインドフルネスによる実践

に基づいて、参加者のエモーショナル・インテリジェンスの5つの要素を育成します。

  • 自己認識
  • 自己管理
  • モチベーション
  • 共感力
  • リーダーシップ

これによって、個人レベル、および組織レベルのリーダーシップ・生産性・幸福を向上します。

SIY の企業での導入に関しては、まず、1時間程度の無料のパイロットプログラムをお試しください。詳細は下のリンクをご参照下さい。

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