書籍「サーチ・インサイド・ユアセルフ」

サーチ・インサイド・ユアセルフ

「サーチ・インサイド・ユアセルフ」は、グーグルの元エンジニア、チャディー・メン・タン氏が、グーグル社内のエンジニアの生産性向上のために開発した2日間の研修プログラムです。

その研修プログラムの内容は、とてもユニークなもので、エモーショナル・インテリジェンス(”感情に関する知性”,”EQ”とも呼ばれる)と、それを裏付ける最新の脳科学の知見、さらに、エモーショナル・インテリジェンスを習得するための実践方法として、マインドフルネス瞑想を組み合わせたものです。

この書籍「サーチ・インサイド・ユアセルフ」(Search Inside Yourself) は、この2日間の研修内容をわかりやすい書籍にしたものです。チャディー・メン・タン氏の茶目っ気がたっぷり盛り込まれていて、とても読みやすくてためになる本だと思います。

その主な内容は次のとおりです。

エモーショナル・インテリジェンス(EQ) とは何か?

エモーショナル・インテリジェンス (EQ) とは、自分や他人の感情を理解して、これを行動の指針とする能力のことで、知能(IQ) とは別の能力です。エモーショナル・インテリジェンスが高い人は、リーダーシップに優れ、生産性が高く、心の健康を保つことができるそうです。

マインドフルネス

マインドフルネスとは、「今、ここ」で起きていることに注意を向けるということです。自分の呼吸に注意を向けること、それから、自分の思考や感情に気がつくことによって、エモーショナル・インテリジェンスの入り口である、「自己認識」を深めることができます。

マインドフルネスは、日常の生活でも実践することができますが、1分間でも毎日時間を決めて、マインドフルネス瞑想を実践することが勧められます。

自己認識

自分の内面を高精細度で観察すると、自分の強みや弱み、大切なこと、直感などが把握できるようになります。これが自信に繋がります。自分の感情を客観的に観察することができると、「私は怒っている」から「私は体に怒りを感じている」という視点のシフトが起こります。自己認識を高めるための練習として、ボディスキャンジャーナリングが紹介されます。

自己統制

自分の感情、特に怒りの感情をうまく管理するための能力です。感情の引き金が引かれたときには、理性が働かなくなっているので、まず、やっていることをストップする、という怒りへの対処を学びます。ネガティブな感情がいつまでも続く場合は、これを受容するという方法も学びます。

モチベーション

モチベーションを自ら作り出して、これを継続するための3つのステップをエモーショナル・インテリジェンスの観点から学びます。

  1. 仕事と自分の価値観をうまく一致させる
  2. 自分が成功している未来をありありと想像する
  3. 失敗したときのための回復力を身につける

共感

共感力は、チーム内の「心理的な安全性」を引き上げ、生産性を向上するために重要なスキルです。相手との共通点を見つけ、優しい気持ちを送ることを習慣とすることによって、共感力を身に着けます。

リーダーシップ

ここでいうリーダーシップは、周りに影響力を及ぼして仕事を先に勧めていく能力のことで、リーダーのポジションにある人だけでなく、チームのすべての人に必要な能力です。リーダーシップのスキルとして、次の2つを学びます。

  • 相手の感情を尊重しつつ、難しい会話をこなしていく能力
  • チーム内で困難を抱えている人に、思いやりをもって対応する能力

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