G-LWGX0D5F1Z マインドフルネス瞑想で創造性は高まる

マインドフルネス瞑想で創造性は高まる

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オランダのエラスムス大学で、Emma Schootstra 博士らによって行われた2つの実験の結果、10-12分間のマインドフルネスの実践で、職場での創造性を高めることができることがわかったそうです。

まず、最初の実験では、129人の学生を次の3つのグループに分けたそうです。

  1. 音声ガイダンスにより、マインドフルネス瞑想を10分間行う。
  2. にせの瞑想練習を10分間行う。(心を開放して自由に考える)
  3. なにもせず、すぐに課題(ブレーンストーミング)に取り掛かる。

その後、「ドローンを使ったビジネスモデルをできるだけ多く考え出す」という題でブレーンストーミングを3つのグループにさせたところ、マインドフルネス瞑想を行ったグループのアイデアの多様性が、他のグループより22%高かったそうです。

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また、短時間の瞑想は、運動を行うのと同様に、ポジティブでリラックスした状態を作り出すことがわかったそうです。不安は23%減少、心配は17%減少、苛立ちは24%減少したとのことです。

2つ目の実験では、研究組織のシニア・イノベーション・マネージャー24名に対して、まず、マインドフルネス瞑想を12分間行ってもらったそうです。その後でブレーンストーミングをしてもらったところ、参加者からは、次のような報告があったとのことです。

  • 雑念が取り払われた
  • 眼の前の作業に集中できた
  • 独創的なアイデアを思いつくことができた

この実験では、「組織の中で垣根の少ない文化を作るにはどうすればよいか?」という課題でブレーンストーミングを行ったそうですが、独創的なアイデアが数多くでてきたとのことです。

マインドフルネス瞑想には、ストレスを低減する効果がありますが、マインドフルネス瞑想の習慣を身につけるには、8週間以上、マインドフルネス瞑想を続ける必要があるとされていました。

この実験では、マインドフルネス瞑想の習慣がなくても、単に10-12分間マインドフルネス瞑想を実践するだけで、創造的になると同時に、よりリラックスできるという結果となりました。

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出典:

書籍「マインドフルネス」ハーバードビジネスレビュー編集部編

この記事を書いた人
しげき

1963年生まれ。大阪市出身。京都大学法学部卒。KDDIやマイクロソフトなど、30年以上、IT業界で営業・マーケティングを担当した。
2007年からマインドフルネス瞑想を継続して実践する。
2018年にセミリタイアし、マインドフルネスの講師となる。MBSR 認定講師。

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