飲酒とマインドフルネス瞑想

drinkingマインドフルネス

私の場合

私はお酒に強いわけではないですが、お酒大好きです。マインドフルネスの実践を始める前は、基本的に毎日夕食時に飲んでました。

ところが、マインドフルネス瞑想を始めてすぐに、お酒を少しでも飲むと、瞑想できないことに気が付きました。

お酒を飲むと、心の中で猿がキーキー騒いでいるような、いわゆる「モンキーマインド」になって、瞑想が辛くてつまらないことに思えてきます。瞑想なんかよりもっと楽しいこと、たとえば、もっとお酒を飲むとか、バカ話をするとか、を求めてしまうのです。

その一方で、お酒を飲まなければ、瞑想することができます。瞑想から得られる幸福感とか気持ちよさは、お酒に勝ります。寝る前に瞑想すると夜ぐっすり眠れます。もちろん二日酔いの心配もありません。

つまり、毎晩、次の二択を迫られるということになりました。

選択肢利点欠点
1. お酒を飲まない寝る前に瞑想できる。瞑想は気持ちいいし、ぐっすり眠れる。
二日酔いしない。
お酒を飲みたいという欲望に対処しなければならない。
2. お酒を飲む飲んでいる間は美味しい、楽しい、気持ちいい。瞑想できない。
よく眠れないことがある。
少しでも飲みすぎると二日酔い。

いろいろ曲折はありましたが、結果として、基本的に自宅ではお酒を飲まなくなりました。

飲み会や家族の集まりなどがあるときには、「お酒は社会の潤滑油」だと思って、飲んで楽しむようにしています。 たまにしか飲まないので、よく飲みすぎてしまいます。

どうも、お酒を飲む前の自分と、少しでも飲んだあとの自分とでは、人格が異なっているようです。お酒を飲む前に、「今日は1杯だけで終わらせよう。」と思っていても、1杯でも飲むと、もっとお酒を飲むべき理由をたくさん思いつきます。

もっとお酒を飲むべき理由の数々:

  • みんなで酔って騒いでいるのに、自分だけ「しらふ」なのは、みんなに対して申し訳ない。
  • 少しでも飲めば、どうせ瞑想はうまくいかないので、何杯飲んでも同じことだ。1杯だけで終わらせる理由が見当たらない。
  • このお酒はとても美味しいので、もう1杯飲むべきだ。人生は楽しむべきものだ。
  • 自分は普段お酒を飲まないのだから、こういうときは多めに飲んでも許されるのだ。

これを後で振り返ると、次のようなプロセスが頭で起こっているのでは、と思います。

  • 人間の行動は、理性ではなく感情が決めている。理性的に行動しようとするときでさえ、感情が行動を決めている。その時の行動を決めている感情は、「理性的で首尾一貫した人間であると思われたい」という感情。
  • お酒を少しでも飲むと、快楽を求める感情のレベルが強くなって、理性を簡単に押しのけて、もっと飲んでしまう。
  • それでも、理性的に行動しようという感情が残っているので、いろいろな「飲む理由」を考え出す。

お酒とは

アルコールは脳内の報酬系に作用することによって快楽を感じさせます。

この「報酬系」とは、進化の過程で発達したものです。本来なら、生き残って遺伝子を残す活動を苦労してやった結果、少しだけ得られるはずの快感です。

それなのに、お酒を飲むだけで快感を得ることができるなんて、良くないことが起こるに決まってますよね。

たとえば、「少量のお酒を飲むより全く飲まない方が体にいい」という研究もあります。

また、日本では292万人もの人にアルコール依存症の疑いがあるとのことです。

進化の過程では簡単に手に入らなかったのに現代社会では簡単に手に入れることができるもので、しかも報酬系に作用するものととして、お酒を含めて以下の項目が挙げられます。いずれも依存症になる危険があるものです。

  • お酒
  • 麻薬
  • ポルノ
  • ギャンブル
  • オンラインゲーム
  • SNSの「いいね!」

結論

「お酒を1杯飲んだあとでも、自分のお酒に対する執着を知って適切に対処する。」ということが、自分の課題ですね。

「全く飲まない」ということを試した時期もありましたが、今の自分にはどうもバランスが悪い感じです。お酒を飲む猿もいるらしいですから。

飲酒の前後や最中に自分の心の中を観察するのも、マインドフルネスの実践になるのではないかと思います。しかし、これもお酒を飲むためのあとづけの理由かもしれません。

この記事を書いた人
しげき

1963年生まれ。大阪市出身。京都大学法学部卒。KDDIやマイクロソフトなど、30年以上、IT業界で営業・マーケティングを担当した。
2007年からマインドフルネス瞑想を継続して実践する。
2018年にセミリタイアし、マインドフルネスの講師となる。MBSR認定講師。SIY認定講師。

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