「在宅ひとり死のススメ」は、上野千鶴子氏による著書です。
私も、年をとってきて、老後の不安を感じていたので、この本を読んでみました。概要、次のとおりです。
- 老人になって孤独死することを怖がる人がいるが、在宅で一人で死ぬことは、こわくない。むしろオススメできる。
- これは、現在の介護保険のもとで、一人暮らしで年をとって体が動かなくなっても、痴呆症になっても、在宅で比較的安価にプロの介護を受けられるようになったため。緩慢な死を迎えるときに、病院に行く必要はなく、在宅で一人で死んで構わない。介護に来た人が見つけてくれる。死んだあとにどうするかは、誰かに頼んでおけばいい。
- 家族と暮らしたり、施設に入ったりしても、幸せになれるとは限らない。むしろ、孤独を感じて不幸になるというデータもある。孤独にならないためには、地域や友達とのつながりを持つことが大切。
私は小さいときから、死に対する強い恐怖を持っていました。死んだら自分はどうなるのか、ということを考えると今でもこわいです。
この本を読んで思ったのは、「ああ、なるほど。こうやって死ねばいいんだ。」ということです。死ぬための段取りがわかったような気がします。すこし、気が楽になりました。このように死ぬときに家族に囲まれて、手を握られながら死ぬよりも、一人で死ぬ方がよっぽど気楽です。
この本を読んで、私がこれから死ぬまでにやるべきこととしては、次のようなことだと思いました。
- マインドフルネスの実践を継続して、心や体が衰えていくことを受け入れる。
- ボランティア活動などに参加して、人とのつながりを保つ。
- 介護保険が改悪されないように投票活動する。
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