エモーショナル・インテリジェンスとは

サーチ・インサイド・ユアセルフ

エモーショナル・インテリジェンスとは、日本語にすると、「感情的な知性」、「感情に関する知性」のことです。EI (Emotional Intelligence) または、EQ (Emotional Intelligence Quotient) と呼ばれることもあります。

エモーショナル・インテリジェンス研究のパイオニアである Peter Salovey 博士とJohn D. Mayer 博士によると、定義は次のとおりです。

自分自身や周りの人の感情を理解、識別し、そこから得られる情報を自分の考え方や行動の指針とする能力

the ability to monitor one’s own and others’ feelings and emotions, to discriminate among them and to use this information to guide one’s thinking and actions.”

Emotional Intelligence, Peter Salovey and John D. Mayer

エモーショナル・インテリジェンス、「感情的な知性」というと、矛盾している感じがしますね。「感情的な人は知性的ではない」、「感情と知性は対極にある」と思われがちです。

ところが、現実の問題として、私達は感情から逃れることができません。

感情は、人間が進化する過程で身につけた能力です。何か起こった時、ある感情が引き起こされ、この感情が、生き残って子孫を残すために必要な行動を取らせます。

例を挙げるとこんな感じです。

事件 事件から引き起こされる感情 感情から引き起こされる行動
道端の茂みからガサガサという音が聞こえた。ゾッとした不安な感情草むらから一歩離れる。(生命の脅威への対処)
美味しそうなカレーのにおいがした。 嬉しいような羨ましいような感情 カレーの匂いがする元を探す。(生存への機会:食物への対処)

私達が何かの行動を起こす時、意識する・しないに関わらず、何らかの感情が原動力になっているのです。「感情的ではなく、理性的に行動したい」と思うことですら、「理性的に行動しないと社会で生き残れない」という不安の感情が関わっていることがあります。

自分の感情や他人の感情を把握し、それがどのような行動につながっているのか理解できたら、とても役に立ちますね。例えば、

  • 怒りや悲しみといったネガティブな感情に対処する。
  • モチベーションを高めて、仕事の効率を上げる。
  • 他人の気持ちを理解、共感し、人間関係を向上する。
  • 周りの人への影響力、リーダーシップを高める。

エモーショナル・インテリジェンスは、このように、生産性を高めたり、リーダーシップを向上したり、心の健康を保つために、とても役に立つ能力なのです。

知能指数(IQ) が高い人や頭がいい人が必ずしも、自分の感情をコントロールしたり、人間関係が良好だったり、周りへの影響力が大きいとは限りませんよね。

だから、エモーショナル・インテリジェンスは、頭がいい、知能指数が高いということとは、別の能力です。本を読んでもなかなか身につかないものです。

Google で開発された研修プログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ」では、マインドフルネスの実践を通じて、自己認識を高めることにより、エモーショナル・インテリジェンスを理解、向上していきます。


出典:Emotional Intelligence, Peter Salovey and John D. Mayer

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