エモーショナル・インテリジェンスとは

エモーショナルインテリジェンス

この記事は、Google で開発された人材開発プログラム SIY (サーチ・インサイド・ユアセルフ)で学ぶ、「エモーショナル・インテリジェンス」について解説します。

エモーショナル・インテリジェンスとは何か、知りたい方にとって有益な情報です。

エモーショナル・インテリジェンスの定義

エモーショナル・インテリジェンスとは、日本語にすると、「感情的な知性」、「感情に関する知性」のことです。EI (Emotional Intelligence) または、EQ (Emotional Intelligence Quotient) と呼ばれることもあります。

エモーショナル・インテリジェンス研究のパイオニアである Peter Salovey 博士とJohn D. Mayer 博士によると、定義は次のとおりです。

自分自身や周りの人の感情を理解、識別し、そこから得られる情報を自分の考え方や行動の指針とする能力

the ability to monitor one’s own and others’ feelings and emotions, to discriminate among them and to use this information to guide one’s thinking and actions.”

Emotional Intelligence, Peter Salovey and John D. Mayer

感情とは何か?

ところで、エモーショナル・インテリジェンス、「感情的な知性」というと、矛盾している感じがしますね。「感情的な人は知性的ではない」、「感情と知性は対極にある」と思われがちです。

ところが、現実の問題として、私達は感情から逃れることができません。

感情は、人間が進化する過程で身につけた能力です。何か起こった時、ある感情が引き起こされ、この感情が、生き残って子孫を残すために必要な行動を取らせます。

例を挙げるとこんな感じです。

事件 事件から引き起こされる感情 感情から引き起こされる行動
道端の茂みからガサガサという音が聞こえた。ゾッとする不安な感情草むらから一歩離れる。(生命の脅威への対処)
美味しそうなカレーのにおいがした。 嬉しいような羨ましいような感情 カレーの匂いがする元を探す。(生存への機会:食物への対処)
誰かに批判された。怒りの感情反論する。(社会的地位に対する脅威への対処)

私達が何かの行動を起こす時、意識する・しないに関わらず、何らかの感情が原動力になっているのです。

人間は群れを作って生きていく動物なので、特に社会で生きていくための行動を促す感情がたくさんあります。たとえば、怒り、恥、孤独、軽蔑、愛情などです。

このような感情は、「進化の過程で培われた、子孫を残すためのアルゴリズムの一部だ」ということもできるでしょう。

感情の問題点

「進化の過程で培われた、子孫を残すためのアルゴリズムの一部」としての感情には、次のような問題があります。

今の社会に合っていない

進化はゆっくりと進むものなので、今の私達の体や心は1万年前とほとんど変わりません。1万年前ぐらいまでは、人間は数十人の少人数で狩りや採集をしながら移動生活をしていました。私達の心や体は、そのような環境で子孫を残すための最適化をしてきたのです。

現代社会はこの1万年で大きく変わり、便利になりましたが、狩猟採集生活に合わせて作られた感情は、いろいろな場面で現代の生活に適応していないのです。

たとえば、車の列に横入りされると腹が立ちます。中には暴力を振るってしまう人がいます。現代社会でそんなことをしたら刑務所に入れられる恐れがあり、かえって、子孫を残しにくくなりそうです。ところが1万年前の狩猟採集生活では、種族内での序列は子孫を残すための重要な要素だったはずです。

現代生活では適切でない感情について、うまく対処していく必要があるのです。

幸せになれるとは限らない

感情についてもっと根本的な問題は、これは遺伝子を残していくために最適化されたアルゴリズムであって、個人が幸せになるためのアルゴリズムではない、ということです。

このアルゴリズムは、私達に生き残り、遺伝子を残す行動を取らせるために常時、不満や苦しみを感じさせます。何かに成功したときに、少しだけ幸せを感じさせるようにできています。

私達は感情から逃れることはできませんが、感情を自覚することによって、そこから生じる苦しみを減らすことができます。

エモーショナル・インテリジェンスの利点

このような自分の感情や他人の感情を把握し、それがどのような行動につながっているのか理解できたら、とても役に立ちますね。例えば、

  • 怒りや悲しみといったネガティブな感情に対処する。
  • モチベーションを高めて、仕事の効率を上げる。
  • 他人の気持ちを理解、共感し、人間関係を向上する。
  • 周りの人への影響力、リーダーシップを高める。

エモーショナル・インテリジェンスは、このように、生産性を高めたり、リーダーシップを向上したり、心の健康を保つために、とても役に立つ能力なのです。

知能指数(IQ) が高い人や頭がいい人が必ずしも、自分の感情をコントロールしたり、人間関係が良好だったり、周りへの影響力が大きいとは限りませんよね。

だから、エモーショナル・インテリジェンスは、頭がいい、知能指数が高いということとは、別の能力です。

知識を得たり、本を読んでもなかなか身につきません。他人との関わりの経験の中で、あるいは、実践的な練習を通じて学んでいくスキルです。

Google で開発された研修プログラム SIY (サーチ・インサイド・ユアセルフ)では、マインドフルネスの実践を通じて、自己認識を高めることにより、エモーショナル・インテリジェンスを理解、向上していきます。


Google で開発された人材育成プログラム SIY(サーチ・インサイドユアセルフ)は、

  • エモーショナル・インテリジェンスによる理論
  • 脳科学による裏付け
  • マインドフルネスによる実践

に基づいて、

  • 社員のモチベーション
  • 社員の共感力
  • 社員のリーダーシップ

を育成します。

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