自分が成功している未来をありありと思い浮かべる

applauseサーチ・インサイド・ユアセルフ

Google で開発された人材開発プログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ」では、モチベーションを自分で作り出して持続していく方法として、次の3つのステップを推奨しています。

  1. 仕事と自分の価値観を一致させる
  2. 自分が成功している未来をありありと思い浮かべる
  3. 失敗から立ち直る回復力を身につける

この2つ目のステップの「自分が成功している未来をありありと思い浮かべる」とはどういうことでしょう?

脳は常に未来を予測している

精神科医のRegina Pally によると、

  • 脳は無意識のうちに、もっとも起こりそうな未来を予測している。
  • その予測した未来に基づいて、知覚し、感情を感じ、行動を起こしている。

とのことです。

例えば、無意識のうちに「このプロジェクトは失敗するな」と感じていると、失敗する証拠しか見えないし、失敗するという感情しかわかないし、失敗に備えた行動しかしない、ということです。

逆に、無意識のうちに「このプロジェクトは成功する」と思っていると、成功を示す兆候が目に見え、成功するという期待を実際に感じて、成功に向けた行動を起こしやすい、ということです。

失敗すると脳が信じていれば、本来成功するかもしれないことでも失敗してしまいそうですね。成功する可能性があると脳が信じていれば、成功に向けた行動を起こしやすくなり、成功の確率も高くなることでしょう。

成功している未来

では、どうやったら、自分の脳に成功の可能性があることを信じさせることができるでしょうか?

成功した未来をありありと思い描いてみましょう。

例えば、プロジェクトが成功している状況を想像してみます。あるいは、自分のキャリアゴールが5年後、10年後に達成されている状況を想像してみます。

未来予想

その時、自分はどこにいて、何をしているか、どんな気持ちか、ありありと思い浮かべて、書き出してみましょう。できれば、「現在形」の文体で、自分がその未来にいるつもりで書いてみます。

例えば、こんな感じです。

「5年後の未来予想図」

  • 私は、今、xxx 部門で xxxx として働いている。
  • 私は、充実して幸せを感じている。
  • 私の仕事は多くの人に高く評価され、称賛されている。

この内容を日記帳に書き込んでもいいし、自分宛てに電子メールを送ってもいいでしょう。これもジャーナリングの一種です。

成功した未来をありありと思い描いて書き出してみると、私のように悲観的な人間でも、だんだんと勇気が湧いてきます。

自分のゴールがもっと明確になり、達成するために何が足りないのかが見えてきます。障害を克服するための具体的な行動を考え始めるようになります。

夢を語る

さらに、お勧めしたいのは、未来予想として書いたことを、自分の夢として誰かに話してみるということです。

「夢を語る」なんて恥ずかしいことですが、「夢」だから、必ず実現する、と約束しなくてもいいのです。実現の可能性があることを信じているだけでいいのです。

大抵の人は、他の人の夢を聞くのが好きです。他の人の夢を聞き出して、できることなら助けてあげたいと思っています。

自分の夢を誰かに語れば、その人も助けてくれるかもしれません。有益な助言をしてくれるかもしれません。誰かを紹介してくれるかもしれません。

誰かに夢を語ることによって、その夢の内容も、より明確で具体的なものになっていくことでしょう。モチベーションもさらに上がります。

失敗したらどうなるか予測する必要は?

以前、「サーチ・インサイド・ユアセルフ」の研修で次のような質問を受けたことがありました。

質問:「成功している未来を予測するのはいいが、失敗したらどうなるかも予測する必要はないのか?」

失敗したらどのようなことが起こるかについても、冷静に予測するべきだと思います。

失敗したら最悪どのようなことが起こるかわかっていれば、かえって安心してその目標に取り組むことができるでしょう。場合によっては、目標を変更するべきだ、ということがわかるかもしれません。

避けたいのは「無意識に失敗すると思い込んでいること」で、これは「失敗したらどうなるかを冷静に予測すること」とは別のことです。

私の昔の上司の口癖を思い出します。

「なぜもっとリスクを取ることができないんだ? リスクを取って失敗したとして、最悪何が起こるのか想像してみろ。クビになるだけだ。その時は次の仕事を探せばいいんだ。」

後で知ったのですが、この上司の故国デンマークでは自由に従業員を解雇できる一方で、失業手当がとても充実していて、クビになることはそれほど怖くないそうです。どこまでリスクを取ることができるかは、個々の事情によって変わってきます。

失敗したときにはどうすればいいか?

こんな質問を受けたこともあります。

質問:「成功を信じて努力した結果、やっぱり失敗したらどうなるのか? 痛手が大きいのでは?」

失敗は辛い経験ですが、誰でも必ず経験するものです。むしろ、失敗から立ち直る回復力を身につけておく、ということが大切だと思います。

具体的な方法は、下の記事をご参照ください。


出典:

The predicting brain: Unconscious repetition, conscious reflection and therapeutic change
Regina Pally

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