マインドフルネスの習慣を続けていると、老化を遅らせる効果があるでしょうか?
脳科学の研究によると、十分その可能性がありそうです。

瞑想者は加齢による脳の萎縮が少ない
カリフォルニア大学LA校のEileen Luders 博士その他の研究によると、長期間瞑想を行った人は、それ以外の人よりも脳の灰白質の萎縮の速度が遅いそうです。
脳の灰白質は 神経細胞の集まりで、老化で萎縮するものですが、瞑想を長く続けることで老化が遅くなる可能性があります。

瞑想者の思考能力の衰えは緩やか
人の知性には、知識(結晶的知性: crystallized intelligence)と思考能力(流動的知性: fluid intelligence) があります。老齢期になると、このうち、特に思考能力が著しく低下するとされています。
Tim Gard 博士らの研究によると、合計47人のヨガ実践者、瞑想実践者、それ以外の人を調べたところ、ヨガ実践者と瞑想実践者は、思考能力の衰えがより緩やかだったとのことです。

瞑想は免疫能力を高める
ウィスコンシン大学のRichard Davidson 博士その他の研究によると、8週間のマインドフルネス瞑想のコースに参加した人は、そうでない人よりもインフルエンザワクチンへの抗体値が高く、免疫能力が向上していることが認められるそうです。
このため、瞑想を続けている人は、そうでない人よりも、様々な病気にかかりにくいと考えられています。
瞑想で細胞が長生きになる
ニューイングランド大学のNicola Schutte博士らの研究によると、マインドフルネス瞑想を続けている人は、そうでない人よりも、細胞内の酵素テロメラーゼの活動が活発であるとのことです。
テロメラーゼは、染色体の先にあって細胞の寿命を決めているテロメアの消耗を防ます。この結果、マインドフルネス瞑想は、細胞の寿命を伸ばしている可能性があるとのことです。

その他にも老後に良いこと
マインドフルネス瞑想はストレスを減らす効果もありますので、これも健康な老後を送る役に立ちそうですね。
瞑想の習慣にはお金はかかりませんし、自分の欲望や感情を観察することによって、老後の無駄な出費を防ぐこともできそうです。
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コメント
質問です。
「インフルエンザワクチンへの抗体値」とはどのような意味でしょうか?
正しくは「インフルエンザウィルスへの抗体価」という意味でしょうか?