マインドフルネスとは、「今、ここ」で起こっていることに気がつくということです。マインドフルネスの実践の方法として、マインドフルネス瞑想を行うことのほかに、日常生活で実践を行う方法があります。
ここでは日常生活での実践方法の一つとして、トイレ掃除を取り上げます。
なぜトイレ掃除がマインドフルネスの実践に適しているか
トイレ掃除は、歯磨きとか風呂などに似て、マインドフルネスの実践に適していると思います。
手順が決まっている
なぜかトイレ掃除がマインドフルネスの実践に適しているかというと、トイレ掃除は、手順が大体決まっているからです。たとえば、こんな感じです。
- トイレ掃除用の紙製シートを一枚取り出します。
- シートを折り返しながら、トイレのドアノブ、水槽、便座、便器の外側などを順番に拭いて行きます。
- 便座の中にトイレ用洗剤を吹きかけます。
- トイレ用ブラシで便座の中をゴシゴシ磨きます。
- トイレを流します。
- トイレ用洗剤とブラシを片付けて、紙製シートをゴミ箱に捨てます。
このように毎回手順が決まっていることをやっているときは、沸き起こってくる思考や感情に気が付きやすいので、マインドフルネスの実践に向いています。
習慣にしやすい
トイレ掃除がマインドフルネスの実践に適している2つ目の理由として、トイレ掃除は習慣にしやすい、ということがあります。
私の場合、自宅の2つのトイレを、それぞれ週に1回、曜日を決めて、掃除しています。
週に1回トイレ掃除をすれば、あまり汚れも蓄積せず、それほど手間はかかりません。最初の頃はやや億劫に感じましたが、慣れればまったく苦になりません。トイレがきれいになり、達成感もあります。 家族がある人は家族に貢献できます。
陶器でできた便器がきれいになるのは、茶道具を磨いているみたいで、幸せな気持ちすら、湧いてきます。
達成感があって、誰かの役に立ち、幸せな気持ちが感じられることは、習慣にしやすいです。
マインドフルなトイレ掃除の方法
マインドフルなトイレ掃除の方法の手順、次のとおりです。
- まず、トイレ掃除の手順やタイミングを決めておきます。自宅のトイレに適した方法を家族に相談したり、インターネットで調べてみるとよいでしょう。足りない道具があれば、揃えます。紙製の使い捨てクリーナーがあると、とても便利です。
- トイレ掃除をするまえに、この掃除はマインドフルにやろう、という明確な意志を持ちます。
- トイレ掃除中は、トイレ掃除に集中します。トイレ掃除以外のことを考え始めていることに気がついたら、その考えていることに気がついて、意識をトイレ掃除に戻します。
トイレ掃除の他の様々な家事の間も、同じようにマインドフルネスの実践を行うことができます。ただし、自分の経験では、トイレ掃除が一番マインドフルネスの実践に適していると思いました。
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