マインドフルネス瞑想が脳に与える影響 – 痛みへの反応

SIY

この記事は、Google で開発された人材開発プログラム SIY (サーチ・インサイド・ユアセルフ)で学ぶ脳科学の実験について解説します。

マインドフルネス瞑想が脳にどのような影響があるのか、といった疑問にお答えします。

マインドフルネス瞑想による痛みへの対処

ここでは、Antoine Lutz博士等によってウィスコンシン大学で行われた、痛みへの反応に関する実験をご紹介します。1)https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3787201/

マインドフルネス瞑想では、身体の痛みの感覚を避けたり無視したりするよりも、むしろ心を開いてありのままに受け入れることが勧められます。その方が痛みにうまく対処できるからだ、とされています。

実験の方法

このことを検証するため、 この実験では、マインドフルネス瞑想の経験者と初心者との間で、痛みに対する脳の反応がどのように異なるのかを調べました。fMRI という脳の画像を分析する方法を使用しています。

参加者に、手首に温度を調整する装置をつけてもらって、次の手順で実験を行い、その間の脳の働きを測定しました。

  1. まず、瞑想を行う。45秒間。
  2. 次に、手首の装置の温度を38℃に上げる。12秒間。(まもなく苦痛が来る合図)
  3. 次に、手首の装置の温度を苦痛に感じるところまで上げる。10秒間。

実験の結果

実験の結果、瞑想の経験者は、初心者と違って、次のような特徴がみられたそうです。

  • 痛みの感覚を感じている間、その感覚をよりハッキリと認識している。ただし、不快感はより小さい。
  • 痛みの感覚がまもなく来ることがわかった時の不安やストレスはより小さい。
  • 痛みの感覚が終わった後、より早く平常の状態に戻る。

つまり、瞑想の経験者には次の傾向があることが伺えます。

  • 現在起こっている痛みに向き合い、そのせいで苦しまない。
  • 将来起こるかもしれない痛みのことで苦しまない。
  • 過去に起こった痛みのことで苦しまない。

この実験に参加した瞑想経験者は、チベット仏教などの伝統的な方法で1万時間以上瞑想を行った、瞑想のエキスパートです。私たちがそのようなレベルに達するのは難しいと思いますが、Lutz 博士によると、8週間のMBSR(マインドフルネスストレス低減法) でも、程度の違いはあれ、同じような効果が得られるだろう、とのことです。

Google が社員の研修のために開発した従業員育成プログラムSIY では、マインドフルネス瞑想やエモーショナル・インテリジェンスの効果を、脳科学の観点から説明しています。この研究についても、SIY のプログラムの中で紹介されています。


Google で開発された人材育成プログラム SIY(サーチ・インサイドユアセルフ)は、

  • エモーショナル・インテリジェンスによる理論
  • 脳科学による裏付け
  • マインドフルネスによる実践

に基づいて、参加者のエモーショナル・インテリジェンスの5つの要素を育成します。

  • 自己認識
  • 自己管理
  • モチベーション
  • 共感力
  • リーダーシップ

これによって、個人レベル、および組織レベルのリーダーシップ・生産性・幸福を向上します。

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