私には「ムズムズ足症候群」という既往症があります。「ムズムズ足症候群」とは、変な病名ですが、以下、ウィキペディアの説明です。
自覚症状として、じっとした姿勢や横になったりしていると主に下肢の部分に(患者によっては、脚のみならず腰から背中、また腕や手など全身にまで現れる)「むずむずする」・「じっとしていられない」・「痒い」だけでなく、「ピンでなぞられているような」・「針で刺すような」・「火照るような」・「蟻やミミズなどの虫が這っているような」などの異様な感覚が現われ、時には「振動」のような感覚まで感じたりする場合もある。また「激しい痛み」を感じるなど症状は様々。この苦しさは「脚の中に手を突っ込んでかき回したいぐらい苦しい」と表現する患者もいて、この症状の辛さを表している。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
私の場合、数年前に、夜寝ているときに足がムズムズしてじっとしていられなくなり、眠たくても眠れないということがありました。
病院で「ムズムズ足症候群」である旨、診断され、投薬を受けるとすぐ症状はなくなりました。投薬は1か月ぐらい続いて、その後、薬を飲まなくても症状は出なくなっていました。
ところが、最近になって、時々、また、夜寝ているときに、足がムズムズしてじっとしていられなくなるという症状が出るようになりました。
そこで、足を動かさずに、このムズムズの感覚を、ボディスキャンの要領で、ありのままに観察することにしました。
そうすると、「足の感覚」が感じられるというよりも、「足を動かしたくなる衝動」が感じられるような気がしました。この衝動は、自分の意志とは関わりなく波のように起こってきます。また、この刺激に反応して、心の中でつらい気持ちや絶望感が起こって来るのを感じます。
こうやって、ムズムズを数分間、足を動かすのを我慢しながら観察していると、そのうちに、このムズムズが消えて、心地よい感じに変わっていきます。
上記のウェキペディアによると、症状を軽減するための日常生活の対策として、カフェイン・アルコール・たばこを避ける、休薬する、足のマッサージをするなどがあるそうです。
私の体験から、「マインドフルネスの実践を通じてムズムズを観察する」という方法も、状況によっては症状を軽減する役に立つかもしれない、と思いました。
また、このムズムズを観察することが、「足の感覚」と、「足を動かそうとする意図」、「そこから引き起こされる感情」を区別し、自己認識を深めるよいトレーニングになるのではないか、とも思いました。
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