先日、ジムに行ったときに、ルームランナーで「走る瞑想」を試してみました。すると、外を走るよりも「走る瞑想」がやりやすかったです。
「走る瞑想」とは
「走る瞑想」とは、走りながら、「今、ここ」で起こっていることに意識を向けるマインドフルネスの実践方法の一種です。詳しくは、「走る瞑想(マインドフル・ランニング)」の記事をご参照ください。
普段、私は、自宅の近所の道路や公園をジョギングするときに「走る瞑想」を試しています。 外を走るのは気持ちいいし、季節によって変わる景色を見るのも楽しいです。お金もかからないし、自宅に帰ってすぐにシャワーを浴びることができるのも便利ですね。
ところが、このやり方は難しいです。街の景色や人々の様子が目に入るたびに、さまざまな思考や感情が呼び起こされてしまうからです。
なぜルームランナーがやりやすいか
ルームランナーを使って「走る瞑想」をすると、外を走るよりもずっとやりやすかったです。
その理由は、次のとおりです。
- ルームランナーで走ると、視線を操作パネルに固定して走り続けることができます。外を走るときよりも、視覚の刺激がすくないので、思考や感情に囚われにくくなります。
- 操作パネルを見ていると、ランニングの経過時間が常にわかります。次に述べるような時間を区切ったメリハリをつけた「走る瞑想」が可能になります。
ルームランナーを使った「走る瞑想」のやり方
- にっこり笑いながら走れるような、ゆっくりとしたスピードで走ります。周りの人が気になったり、無理をして速く走りたくなったら、にっこりと笑顔をつくります。
- 視線は、ルームランナーの操作パネルに時計に固定します。(平衡感覚を失わないように注意する)
- 特定の観察対象に意識を向けます。下の表のように時間を区切って、観察の対象を変えていくとメリハリのつけてトレーニングが可能です。
- 途中で、思考や感情に囚われていることに気がついたら、優しい気持ちを呼び起こして、観察の対象に意識を戻します。
観察対象の設定例
最初の10分 | 呼吸を観察(鼻の穴付近の感覚など) |
次の10分 | 体の感覚を観察(特に足裏の感覚、痛いところがあればその場所の感覚) |
次の10分 | 音を観察(着地する足の音や呼吸の音など) |
次の5分 | 思考の観察(心に浮かんでは消える思考を観察) |
次の5分 | 感情の観察(心模様とその移り変わりを観察) |
最後の5分 | 呼吸、体の感覚、音、思考、感情など、すべての感覚を観察 |
ルームランナーの残念な点や注意点
ただし、ルームランナーを使う「走る瞑想」には、外を走る方法と比べて、いくつか残念な点があります。
- 走りながら外の景色を見る楽しみがなくなる。
- ジムまで行くのが面倒でコストがかかる。わざわざジムまで行くのなら、ルームランナーで「走る瞑想」をやるよりも、プールで「泳ぐ瞑想」をやりたい。
ジムのルームランナーで「走る瞑想」を実践する時の注意点は、一点を見つめて走り続けると、平衡感覚を失うおそれがあることです。怪我のもとになる恐れがあるので、時々視線を移動したほうがいいでしょう。
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